敷地内にびっしりと立ち並ぶお墓のそれぞれには色とりどりの装飾が施され、真ん中には一人一人の肖像画が書かれています。
この肖像画、学校で教壇に立っていたり、糸を紡いでいたり、りんごを採っていたり・・・
これは故人の人生を表す絵なんです!

絵にはそれぞれ個性があり、そこに眠る人がどんな人だったか想像できて、見ていて飽きません。
その下にはルーマニア語ですが、故人の残した詩が書かれています。
これはサプンツァの風習で、死が近づいたと感じると自分の人生を振り返り一編の詩を書くそうです。
亡くなった人の一生をこんな風にかわいらしいイラストで表現してしまうサプンツァの文化。
このスタイルは、愛する人を失った悲しみを癒すような明るいお墓に、という思いで、村の木彫り職人の青年が始めたものだそうです。
日本ではあまり考えられないようなお墓の捉え方ですが、たしかにお墓を見たとき暗い気持ちにならなさそうですね。
個性豊かなこの墓地は異文化そのもの、ぜひ体験しにいってみてください!
【サプンツァ墓地 / Sapanta】
住所:Sapanta Romania, Sapanta 437305, Romania
入場料:4.5RON、撮影は別途5RON
東欧唯一のラテン系民族 ルーマニアの旅