スターリンからの贈り物として1952年から4年の歳月をかけて建てられたもので、建物それ自体はワルシャワ市内のどこからでも目について良い目印にはなるのですが、調和のとれたワルシャワの街並みにはまるで似つかわしくない権威主義的な建物とも言えます。ワルシャワ市民には評判が悪く、この建物を皮肉ったフレーズが沢山あります。「ソビエトの建てたワルシャワの墓石」などと呼ぶ人もいるようです。
30階には回廊があり、吹きさらしですが展望台として開放されています。展望台からの眺めは素晴らしく、眼下にはヴィスワ川が蛇行しながらゆったりと流れています。首都とはいえ、ワルシャワが意外と小さいことに驚くかもしれません。
文化科学宮殿内には他にも科学技術博物館があり、電話や録音機、印刷機器、古いカメラや天文観測機器、石炭採掘器や自動車などが常設展示されています。反対側には進化博物館があり、小さいながら恐竜の化石や昆虫の標本などが充実しています。