ブダペストのシンボル的な存在でもあるこの教会はマリア・テレジアなどをはじめとして歴代ハンガリー国王のほぼ全員の戴冠式が行われているば華々しいイメージとともに、ハンガリーが一時オスマン帝国に占領されていた期間はモスクとされ、ここでアラーの崇拝が行われていたそうです。そして、1686年の戦争でブダが再びハンガリーのものとなったときにはこの教会も戦火にさらされ、聖堂の壁が大砲によって破壊されたのですが、その破壊された部分には古いマリア像が隠されており、オスマン軍の目前にいきなりマリア像が現れたので、士気を失って敗走しオスマン帝国の支配が終わったのだということで、この聖堂は「聖母マリアの奇跡があった場所」とも呼ばれています。
20世紀後半に直近の修理が完了したのですが、完全に元通りではなく、ハンガリーを代表する窯元であるジョルナイが制作したダイヤモンド模様の瓦屋根が使われ、国内では大論争になったそうです。 いまでは国内でも1,2を争う観光スポットです！
教会内では壮麗なステンドグラスやフレスコ画、石像などで飾られています。こちらも素晴らしいのですが、何よりも見て頂きたいのはその壁画と天井の模様です。ビザンチン的なその文様は独特で見ていて飽きません。
この教会はブダペスト屈指のコンサートホールでもあり、クラシック音楽のコンサートが年間を通して開催されています。
教会内は音響効果に優れていて、一年を通してオルガンのコンサートや、夏場などの観光シーズンにはその他にもプログラムがあるので、チェックしてから訪れるのがよさそうです。コンサートのチケットは当日であっても購入可能です。
■マーチャーシュ教会 ・住所：1014 Budapest, Szentháromság tér 2
・拝観時間： 【月～金】9:00～17:00／【土曜日】9:00～13:00／【日曜日】13:00～17:00
・定休日：無休
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