13世紀頃の壁画が色鮮やかに残る、イヴァノヴォの岩窟教会【ブルガリア情報】


世界遺産イヴァノヴォの岩窟教会群は、ブルガリアのルセ市から約20kmほど南の町、イヴァノヴォにあります。
教会はルセンスキ・ロム川を臨む岩壁をくり抜いて作られていて、教会へは岩を削って作られた階段を上っていきます。

この静寂につつまれた岩窟教会では、東方正教の祈りの一つであるヘシカズムが行われていました。
聖なる静寂(ヘシキア hēsychia)に到達することを目指して、ブルガリア正教の修道士たちが絶え間なく祈りを続けていました。
その後17世紀頃までヘシカズムの中心地として栄え、この一帯には300ほどの宗教施設が並んでいました。
しかし徐々に衰退し、今ではほんの一部しか残っていないそうです。


教会の見どころは、一面に描かれた鮮やかな壁画。
13~14世紀に描かれたとされるフレスコ画が非常に良い保存状態で残されています。
美術品としての価値が高く、中世ブルガリア美術の傑作とも言われます。

ルセから電車が1日8便出ていて、所要時間20~30分で行くことができます。


【イヴァノヴォの岩窟教会群 / Ивановски скални църкви / Ivanovski skalni tsarkvi】
時間:9:00-18:00
定休日:冬期は不定期
料金:4Lv、学生1Lv
公式HP:http://www.museumruse.com/en/expositions/ivanovo_bg.htm(英語)

バラと世界遺産の宝庫 ブルガリアの旅






中欧x東欧エクスプレス
中欧x東欧エクスプレス

  • ブルガリア
  • 世界遺産
  • ルセ
  • イヴァノヴォ
  • イヴァノヴォの岩窟教会群