カルルシュテイン城の秘密に迫る【チェコ情報】


カルルシュテイン城はチェコに数ある城の中でも特別な地位を占めています。城はボヘミア王でもあった神聖ローマ皇帝カレル4世によって建てられ、王家の財宝や聖遺物、そして戴冠式で用いられる宝物の保管場所として使用されていました。城下部分から皇帝の居住部にいたるまで建物の配置が印象的で、創意の結晶である城内にそびえる尖塔に感嘆させられます。城の聖十字架礼拝堂には宗教画の巨匠テオドリックが描いた板絵が飾られており、全体の荘厳な雰囲気に心を打たれます。

カルルシュテイン城はかつて芸術家たちにとって霊感の源泉とされ、カレル4世の精神的・宗教的な必要を満たすために利用され、女性は立ち入りが禁止されていたとも伝えられています。また、忠実な犬とともに城でリュートを弾いていた盲目の音楽家にまつわる伝説もあります。ブラウンシュヴァイク侯が不忠な従者を連れてこの城へやって来たとき、従者が主君を毒殺しようと毒杯を手渡しましたが、ブラウンシュヴァイク侯はそれを一日中見事な音色を奏でていた盲目のリュート弾きに口を潤すためとして与えました。忠実な犬は自分の主人が毒杯を飲まぬようにと、リュート弾きの膝の上に飛び乗って自ら杯を飲み干したという伝説があります。

カルルシュテイン城内では、見事に装飾された部屋だけでなく、ボヘミア王国と神聖ローマ帝国の戴冠式用の宝石のレプリカ、それに以前は人力で踏み車を動かしていた深さ80メートルの深井戸も見学できます。この井戸水は飲むこともできます。

所在地: Statni hrad Karlstejn | Karlstejn, Karlstejn 267 18, Czech Republic
※営業時間は日よって異なるため、公式ホームページをご確認ください。

電話: +420 311 681 617







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