Mocanita号は、1932年にカルパチア山脈から木材を輸送するために作られた線路として誕生しました。当時の列車で現在まで残っているのはこのMocanita号だけとなりました。走行距離は約31マイル。道路のない美しいVaser Valley という渓谷を渡り、古く魅力的な建物を眺めながら小道を走っていくと、あたたかな木のにおいが感じられるマラムレシュの小さな町、ロギングに到着します。この町に足を踏み入れると、18世紀初頭の木材工業が発達したころの時代がそのまま止まっているかのような感覚に陥ります。ここまで古くから残る町は珍しく、ここへのアクセスはこのMocanita号のみしかありません。
旅の途中では、森林と綺麗な川の景色を楽しむことができます。夏だけでなく、冬も観光客向けにクリスマス、大晦日、お正月等のイベント時にはキャンプファイアをしたり、屋外や車内パーティーを開いたりしています。秋は車窓から眺める渓谷の景色に紅葉がプラスされ、最も美しい時期といわれています。ルーマニアでのトロッコ列車での旅はきっと忘れられない体験になりますよ♪