そんな聖マリア教会の天にそびえる2本の尖塔クラクフのシンボル的存在です。その昔モンゴル軍がポーランドに侵入し、クラクフにも襲撃に来ました。その際、この塔にいたラッパ手が敵の襲撃にいち早く気付き、事態を知らせるラッパを吹き鳴らしました。しかし、そのラッパに気付いたモンゴル兵が、ラッパ手の喉を射てしまいます。結局ラッパ手は最後まで吹き終えることができないまま、こと切れてしまったと言われています。この塔の上では今でも1時間ごとにラッパを吹き鳴らしますが、殺されたラッパ手を悼むように、メロディは途中で吹き止められています。
聖マリア教会を訪れる際にはその美しさはもちろんですが、クラクフの歴史を物語るラッパの音にも注目してみてください。