上がプラネタリウムと呼ばれるもので、地球を中心に回る太陽と月、その他の天体の動きを示し、年月日と時間を示しながら1年をかけて1周します。下はカレンダリウムと呼ばれ、黄道12宮と農村における四季の作業が描かれた暦で、1日にひと目盛り動きます。プラネタリウムの両脇にある人形は、虚栄心、貪欲、死神、異教徒の侵略という4つのおそれ、カレンダリウムの両脇の人形は歴史記録者、天使、天文学者、哲学者を表しています。
この時計を特に有名にしているのは、9:00~21:00の毎正時、窓に姿を現す仕掛け人形たちです。時が来るとプラネタリウムの脇にいる死神鐘を鳴らし、その音と共に塔の上にある窓にキリストの12使徒がゆっくりと現れては消えていきます。最後に一番上で鶏が一声鳴いて終了します。毎正時が近くなると、大勢の人々がこの仕掛けを見にやってきます。