500年以上の歴史を誇る天文時計【チェコ情報】


15世紀に作られ、当時のままの姿で今も動いている天文時計はプラハ旧市庁舎塔の下にあります。縦に2つの円が並んでおり、それぞれ当時の宇宙観(天動説)に基づいた天体の動きと時間を表しています。

上がプラネタリウムと呼ばれるもので、地球を中心に回る太陽と月、その他の天体の動きを示し、年月日と時間を示しながら1年をかけて1周します。下はカレンダリウムと呼ばれ、黄道12宮と農村における四季の作業が描かれた暦で、1日にひと目盛り動きます。プラネタリウムの両脇にある人形は、虚栄心、貪欲、死神、異教徒の侵略という4つのおそれ、カレンダリウムの両脇の人形は歴史記録者、天使、天文学者、哲学者を表しています。

この時計を特に有名にしているのは、9:00~21:00の毎正時、窓に姿を現す仕掛け人形たちです。時が来るとプラネタリウムの脇にいる死神鐘を鳴らし、その音と共に塔の上にある窓にキリストの12使徒がゆっくりと現れては消えていきます。最後に一番上で鶏が一声鳴いて終了します。毎正時が近くなると、大勢の人々がこの仕掛けを見にやってきます。







中欧x東欧エクスプレス
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