入場料を払い中に入ると、原色で彩色した独創的な木の墓標がずらりと並んでいます。お酒を持っている人、キッチンに立っている人、車にはねられている人、どこかユーモラスなその絵柄を見ていると、故人の人となりが偲ばれ、見ていて飽きません。
これらの墓標は、村人の一人、イオン・スタン・パトラシュさんが、1935年から生前の職業や生活ぶりを絵に描いて墓標にしたのだそうです。1977年に亡くなったパトラシュさん本人の墓もあり、彼の弟子によってこの技術は引き継がれています。「陽気なお墓」の門前には、お土産ショップがあり、観光バスなども多く停まっていて、年々観光客の人気が上昇しています。現在ルーマニアでどんな立派な教会やお城よりも、注目を集めているお墓なのです。