チェコの「飲む」温泉文化、コロナーダ


温泉といえば、熱海や草津、別府・・・
実はヨーロッパにも有名な温泉地があります。
それがチェコの「カルロヴィ・ヴァリ温泉」。
日本のイメージの強い「温泉」という響きですが、チェコの温泉地はいったいどんな雰囲気なのでしょう?

チェコ西部の町、カルロヴィ・ヴァリには、昔起きた火山活動の名残で10以上の源泉が湧いています。
19世紀頃から各国の王侯貴族や著名人が療養目的で訪れるようになりました。
温泉地になったきっかけは、14世紀ローマ皇帝カレル4世が偶然温泉を発見したことにあり、「カレルの温泉」という意味のカルロヴィ・ヴァリという名前が付けられました。

カルロヴィ・ヴァリの温泉の楽しみ方は一味違います!
温泉は入るだけではなく飲むことで成分を効果的に取り入れるのです。
コロナーダという飲泉所が市内にいくつもあり、健康に良い温泉水を飲むことができます。

コロナーダの歴史は古く、その建物も芸術的です。
「ヴジーデルニー・コロナーダ」はガラス張りのモダンな建物で、一番大きな間欠泉を見ることができます。
建物の中ではなんと、間欠泉が毎分2000Lの勢いで温泉を噴き上げています。
ここには5つの蛇口があり、温度の違う温泉水を飲むことができます。


「ムリーンスカー・コロナーダ」はカルロヴィ・ヴァリで最も美しいといわれているコロナーダです。
100本以上の柱が立ち並ぶ神殿のような造りで、夜のライトアップは特に美しいです!
長さ132mの回廊には6つの蛇口が並び、湯治客が持参したコップに注いでその場で飲んでいます。


もちろん、温泉は飲むだけでなく入ることもできます。
「アルジュビェティニー・ラーズニエ」は宿泊することなく温泉を楽しむことができる数少ない施設です。
チェコでは温泉は治療の一種と捉えられており、ここでも専属の医師に相談し入浴プログラムを決めることができます。

ヨーロッパに旅行した際はぜひ、日本とは一味違う温泉カルチャーを体験してみてください!

【ヴジデルニー・コロナーダ / Vřídelní Kalonáda
住所:Vřídelní
時間:月~金 9:00-17:00、土・日 10:00-17:00
定休日:なし

【ムリーンスカー・コロナーダ /
Mlýnské Kalonáda
住所:
Mlýnské nábřeží
時間:24時間
定休日:なし

【アルジュビェティニー・ラーズニエ / Alžbětiny lázně
住所:Smetanovy sady 1145/1
時間:メニューにより異なります
定休日:なし

個性豊かで可愛らしさいっぱいチェコの旅








中欧x東欧エクスプレス
中欧x東欧エクスプレス

  • チェコ
  • 観光
  • 温泉
  • カルロヴィ・ヴァリ
  • コロナーダ